PS3(Playstation3)の故障_YLODとは(電源入らない)

YLODって何だって話ですよね。一番多くの故障事例がこのケースにあたるようです。そしてかくいう私もこのケースにはまりました。。。
 

目次

PS3のYLODとは?

YLODとは事象としてはPS3の電源が入らなくなることで、「Yellow Light of Death」の略称名です。単純に訳すと「死の黄色ランプ」。PS3の電源を押して起動した後、電源ランプが一時的に黄色(Yellow)に点灯して、その後電源がつかなくなるためこのように呼ばれているようです。また、別名で「赤ランプ点滅故障」とも呼ばれます。
 

PS3のYLODになる原因

なぜYLODになるかの原因はというと、メインの基板(マザーボード)で用いられているハンダ付した部分、メイン基盤とチップを留めているハンダボールが割れてしまったり(ハンダクラック)、基盤全体がハンダ付消した部分から浮いてしまうこと(ハンダ浮き)で、電流が流れなくなることで起こっているケースが多いようです。
 
発生して電源起動不可能になると、データの取り出し・バックアップに加え、機体種別によっては中に入ったディスクの取り出しまでもできなくなります。
 

PS3のYLOD事象例

以下のような事象が当てはまったらYLODを疑うのが良さそうです。
1:本体の電源スイッチを押す。
2:「ピッ」と電子音が鳴る。
3:本体正面の電源ランプが一時的に緑に点灯する。
4:「ブオーン」とファンが回り始める。
5:「ピピピッ」と電子音が鳴る。
6:本体の電源ランプが一時的に黄色(Yellow)に点灯する。(黄色点灯しない場合もあり)
7:ファンの回るのが止まる。
8:電源ランプが赤色に点滅する。
9:電源スイッチを押す。
10:電源ランプの赤色点滅が止まり赤点灯のままに。
 
私もある日突然PS3を起動したら一瞬立ち上げようとするのですが、黄色く点滅したあとその後「ピピピッ」とエラーとなりそのまま電源が切れて赤ランプ状態となり起動しなくなりました。こうなると結構何もできないですね。。。何度繰り返しても同じようにピピピッと鳴って、結局起動しない。。。
 
数年経って今一度と思い、PS3の電源をつけてチャレンジしてみても、、、一緒ですね。YLOD解消はむずかし、です。結局その後修理会社に持ち込んでしっかり見たときはハンダクラックの診断でした。(早く持ち込んだ方が重症化せずで良いようです)
 

PS3のYLODを修理するには

SONY公式Webサイト等から修理に出すと、機体種別によって修理を受け付けているモデルであればメイン基板の交換もしくは本体交換となるようなケースが多いようです。SONY公式の料金表を確認したところ、1万円以上はかかり、場合によってPS3修理の上限額が17600円のようでその辺りの金額がかかるようです。ですので出費はかなりの金額です。
※機種によってはサポート終了しているものも多そうです。
 
またPS3のメイン基盤もしくは本体を交換することになりHDDを一度フォーマットする必要がありますので端末の機体自体に保存されていた、セーブデータ・トロフィーデータ・写真各種データはHDDに保存されるもののデータは消えてしまいます。厳しいのはバックアップしようにも普段からバックアップしていないと、PS3内の中のデータを取り出せないまま終わってしまうことです。
 
そうなるとどうせPS3の中のデータが消えてしまうならもっと安く修理する方法はないのかということになるのですが、
 
・公式以外の他の修理業者に頼む
・自分で修理する
 
のいずれかになります。どちらにせよ自己責任になりますね。
 
自分で修理する、となると、メインの基盤(マザーボード)のCPUやGPU部分をドライヤー・ヒートガン等の温められる機械で高熱で温めて、ハンダを少し溶かしてクラックの入った浮いた部分を再度くっ付けることで通電できるようにする修理が主流となっています。
 
ですがこの方法、一時的に温められてくっつくだけで、また浮いたり離れてしまって、YLODが再発するのも定番です。私もそうでした。ですのであくまでも暫定的な処置と考えるのが良さそうです。この処置をしてうまく復活したらその間にディスクを抜いて、セーブデータを外に取り出して修理もしくは新品買い直ししても問題ない状況に持っていく事にしかつながらなさそうです。また、ドライヤーやヒートガンで温めると筐体・基板・CPU等が歪んでしまう可能性があります。そうなると違う障害などを起こしかねないので、この作業をしてしまうと逆に修理が難しくなる可能性も高くなりそうです。もう捨てる・諦めるしかない、直前の最後の行動でしょうか。
 

PS3のYLOD発生時にディスク(ソフト)だけ取り出したい

PS3の機種型番によって方法は一部違ってきますが、大体の機種は下記の方法で取り出しだけならできる可能性があります。
 
【強制排出モードでディスクを取り出す】
1:一度PS3の主電源をオフ(OFF)にする。(主電源は背面のスイッチのこと)
2:ディスク用のイジェクトボタン(ディスク取り出しボタン)を押しながら、PS3の主電源をオン(ON)にする。
3:ファンが数秒、高速に回転し、ディスクが排出。
 
この作業動作を行うと、PS3が「強制排出モード」になり、高速でファンが回りはじめ、そしてディスクが排出されます。この作業動作はPS3がYLODになってしまった後でもできることがほとんどです。
 
 
ちなみに、CECH-2000/3000シリーズのみ手動でのディスク排出も可能のようです。
 
【手動でディスクを取り出す】
1:電源コードやケーブル類をすべて外します。
2:クッションできるものを下に敷き、PS3本体を逆さに置きます。
3:PS3のネジカバーを取り外します。
4:青いネジがついていない方の穴にプラスドライバーを差し込みます。0番と1番(1.4~2.6mm)のプラスドライバーが適しています。
5:ドライバーを左にまわし続けると内部のギアが可動し、ディスクが徐々に排出されます。 ※間違えて右にはまわさないでください。
 
 
中に入ったDVDのゲームのディスクだけでも助けたい・・・という方は上記、強制排出モードや手動対応などを自己責任で一度やってみてください。
大切なPS3、ですがとはいえ時間が経つとPS3も劣化しYLODが起こったりするので、セーブデータも定期的にバックアップしておけるといいですね。